バンドスタッフなんてやらなきゃよかった

美容師として働いていましたが、安月給に嫌気がさしわずか1年で辞めてしまいました。
それからしばらくニートとして生活していたのですが、ネットを巡っていた時にバンドのヘアメイクスタッフの募集を見つけ応募しました。
当時は「時間潰しになればいいや」くらいしか思ってなかったのですが、後に後悔する事となります。

募集していたのは、はっきり言って全く売れていないバンドでした。
ライブの動員も、せいぜい10人程度。
CD1つ出そうにも、ちゃんとした会社に量産をお願いする余裕がないので、すべて自主制作でした。
当然フライヤーも自宅のパソコンとプリンターで作り、ポスターなんてものは作れませんでした。

それでもバンドなだけあって、機材だけはしっかり揃っていました。
「CDもろくに出せないのに、どうやって揃えたんだろう?」と不思議で仕方なかったのですが、理由はすぐに判明。
メンバー5人のうち、自分のお金で機材を揃えたのは1人だけで、他の4人は親密な関係の女性(彼女ではない)から受け取ったお金で購入していたのです。
当然、バイトなんてしているはずもなく。

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そんな状態ですから、ヘアメイクに必要な道具は全て私が自腹で用意。
最初はそれだけでしたが、やがてバンド経費まで協力するようになり、なけなしの貯金が湯水のごとく消えていく展開に。
働いてお金を工面しようにも、バンドのライブは不定期な上にかかる額も凄いので、不定期に休めてお給料もそれなりなキャバクラで働く事に。
怠け者4人は相変わらずで、私や唯一バイトしていたメンバーに、個人的な借金を求めてきました。
「必ず返す」と言っていたけど、返してもらえた事は一度もなし。

我慢の限界だったので、「今日限りで辞める。引き留めるなら今まで貸したお金全額返してね」と言ってやると、素直に辞めさせてもらえました。
ただ、「無職よりはまし」という理由から、キャバクラでのバイトは彼氏(今の夫)と付き合い始めるまで続けました。
唯一まともだったメンバーとは連絡を取っていますが、あの直後にバンド業界から引退し、今は奥さんと2人の子を持つ立派な社会人です。
他の4人の現況は知りません。興味ないです。